集客競争激化・物価高騰時代に
密かに勝ち続けている美容室がやっている
非常識な経営スタイルとは

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１．新規客を増やすことを重視している

新規客をとにかく増やしたがるのは、もはや石器時代、縄文時代の経営の考え方と言っても過言ではありません。むやみやたらに新規客を増やそうと思うのは、人口が増加していた時代のやり方です。

人口減少時代ですから、新規客を集める発想だけでは、コストが見合わないのです。

新規客を増やそうと、「新規の方は、２０％引き」で集客しようとして、新規客は確かに増えます。しかし、こうした割引により集めたお客さんなんて言うのは、２回目に定価で来店する割合は低いです。

つまり、利益の取れない新規客ばかり集めて、利益を残してくれる２度以上来店してくださるお客さんの席が無くなり、常連さんが一向に増えません。そうするとドツボです。

とにかく、席を埋めようと、新規客を割引で集め続ける地獄の入り口に入り込みます。広告費を掛けるお金も残らないので、SNSならお金が掛からないし、良いやと思って取り組んでも、ＳＮＳ客は、「飽きるのが速い」のが特徴。頑張った割に飽きられるのも早いです。ＳＮＳ疲れという言葉が象徴するように、新規客を集めようと頑張るお店ほど、結果が出てないお店が多いのです。

２．いつも昨年の売上を気にして昨年対比売上を伸ばすことばかり意識して経営している

多くの経営者が売上を伸ばそうと躍起になっています。そして、昨年対比で売上を伸ばしたことを喜んでいます。気持ちは分かりますが、これからの時代では売上を伸ばすことに躍起になるのは時代錯誤で間違っている考え方です。

人口が減少している時代ですから、今後売上を伸ばすのはより一層難しくなっていきます。それでも伸ばそうとすれば、安売りして客数を増やすしかありませんが、そんなやり方を続けていたら、利益は減り続ける一方です。頑張れば頑張るほど、スタッフの気力も体力も尽き果てて、離職は絶えず、現場が崩壊します。

むやみやたらに、昨対売上を超える必要はないのにも関わらず、過去から続く売上至上神話が経営者・お店を売上地獄に陥れるのです。

売上を軸にした経営は、遅かれ早かれ経営は成り立たなくなります。

３．他店の成功事例を真似すれば自分のお店もうまくいくと盲信し、他店のやり口をそのままパクる

他店の「成功事例」を必死になって求めたり、他店でうまくいった販促物をそのままパクって真似するお店がすごく多いです。

確かに、他店でうまくいった方法を真似するのは、短期的には役立ちます。ＴＴＰ（徹底的にパクる）なんて言葉もあるほど真似するお店は多いです。もちろん、その結果、それで短期的にオイシイ思いをしたお店も多いです。

しかし、そんな時代はとうに過ぎ去りました。一時的にオイシイ思いをしてしまったら、いつまでも、それを追い求めます。まさに地獄の始まりなのです。

他店の真似ばかりする経営者は、真似をし続けた結果、なぜ、それがうまくいくのか？という理由も分からないままです。結局、店主本人の経営力は、全く上がってなかったのです。

これでは世の中の変化には全く対応できないのです。